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PIST6が半年間の開催休止!原因は売上の悪さか!競輪との違いやYouTuberヒカルとのコラボについて解説

PIST6が半年間の開催休止!原因は売上の悪さか!競輪との違いやYouTuberヒカルとのコラボについて解説

千葉競輪場を舞台に、新しい自転車競技として注目を集めた「PIST6(ピストシックス)」
しかし、惜しまれつつも2025年10月から2026年3月までの開催休止が発表されました。
公式発表によると休止の理由は開催形態の見直しに伴う準備のためとされていますが、売上低迷が原因ではないかとも囁かれています。
なぜ、この競技は休止に追い込まれたのでしょうか?
今回はPIST6のこれまでの歩みや競輪とは似て非なるその魅力、ヒカル氏とのコラボレーションの効果、売上低迷の挫折の裏にある真相に迫ります。

PIST6が開催休止へ

PIST6が開催休止へ
PIST6が開催休止へ

千葉競輪場で開催されていた「PIST6(ピストシックス)」
競輪場をナイトクラブのようなド派手な演出で彩り、音楽ライブやグルメイベントも楽しめる新しいエンターテインメントとして、多くのメディアやSNSで話題になりました。

競輪を知らない人でも楽しめそうだね!

しかし、2025年10月から2026年3月まで開催休止が発表されました。

公式発表によると、休止の理由は開催形態の見直しなどを含めたリニューアルに伴う準備のためとされています。
ただ、ファンの間では売上低迷が背景にあるのではないかとの声も多数。

休止期間中は、会場であるTIPSTAR DOME CHIBA(千葉JPFドーム)を、アマチュアサイクリストのトレーニングやファン向けイベントなどに活用する計画があるようです。

競輪ファンの皆様にはこの休止は残念なニュースかもしれませんが、さらに魅力的な形で復活することを期待したいところ。

これまでPIST6は、2021年10月の開始以来年間約50節のスケジュールで開催されてきました。
毎週2日間開催が基本で、1日12レース、年間約100日で1200レースほどの規模です。

千葉公園駅から徒歩2分というアクセスの良さも魅力で、収容人数2000人規模のドームは、競輪場とは異なる独特な雰囲気を提供してきました。

しかし、売上低迷の話題が浮上し廃止の噂もあった中での今回の休止です。

ファンとしては恒久的な終了とならないことを願うばかりじゃな…

休止の理由とは

休止の理由とは
休止の理由とは

なぜ休止の決定に至ったのか。
公式には「リニューアル準備」とされていますが、背景には売上低迷が大きく影響していると考えられます。

課題として、PIST6の独自システムが車券販売に制限を設けている点が指摘されているようです。

車券購入はPIST6社の親会社のJPFが運営する『PIST6公式投票サービス』からのネット購入のみで、紙の車券など競輪のような気軽さがなく、売上に影響した可能性があります。

さらにPIST6は競輪と異なり、ギャンブル色を抑えてエンターテインメント性を重視したコンセプトを採用。
競輪の主要なファンが中高年男性であるのに対し、PIST6は若年層をターゲットにしています。
若いファンが増えた一方、売上への貢献が限定的だったとの声もあります。

若年層をターゲットにしたのが裏目に出てしまったのかな…

ターゲットを絞ったのがリスキーだったようじゃな…

これまでの売上目標と実際の売上

これまでの売上目標と実際の売上
これまでの売上目標と実際の売上

2021年のPIST6開始時から半年の売上は約14.8億円、翌2022年は約16.5億円でした。
しかし、実は2022年の目標は約120億円というかなり高いものでしたが、実際の売上は目標の1割強。
初年度に関しても初日の売上は3.5億円と好調だったものの、半年間の売上は目標55億円に対し14.8億円にとどまりました。

この低迷の原因のひとつとして挙げられるのは、参加選手が6人と少なく大口の投票が入るとオッズが大きく変動しやすい点。
競輪のように多人数で安定した売上が見込めない構造といえます。

また、室内開催により天候の影響がないため予測がしやすい反面、ラインの概念が無いためベテランファンには戦略性の物足りなさを感じさせる可能性があります。

PIST6とはどのような競技か?競輪との違い

PIST6とはどのような競技か?競輪との違い
PIST6とはどのような競技か?競輪との違い

PIST6は競輪に似ていますが、異なる特徴を持つ自転車競技です。
まずは主な違いを見ていきましょう。

項目競輪PIST6
会場屋外(333m〜500mアスファルトコンクリートトラック、傾斜25〜35度)室内ドーム(250m木製板張りトラック、傾斜45度)
選手数5〜9人6人
レース形態チーム的要素(ライン戦)個人戦
雰囲気公営ギャンブル色が強い音楽・演出ありのエンタメ重視

会場は千葉のTIPSTAR DOME CHIBAで、室内の250m木製トラックを使用。
トラックの傾斜は45度と急で、6人の選手が6周を競います。
ラインの概念がなく、個人戦が中心
レース前には照明やビジュアルを用いた華やかな演出があり、選手のユニフォームもカラフルで個性的です。
ライブ会場のようなエンターテインメント性が特徴といえるでしょう。

競輪との違いは多数。

競輪は屋外のアスファルトコンクリートトラック(333m〜500m、傾斜25〜35度)を使用し、5〜9人の選手が3〜6周を競う。
ラインやブロック、横移動の戦略が重要でチーム戦のような要素があります。

一方、PIST6は室内開催で風の影響がなく、ラインのない個人戦。
国際ケイリンの基準に準拠し、海外選手の参加が可能です。
罰則はポイント減算ではなく罰金制で賞金は上位3位までに限定され、4位以下は出場料のみ。
単勝投票が可能な点も、競輪では廃止された特徴としてユニークです。

選手には競輪のS級レーサーも多く活躍しています。
競輪ファンの皆様には馴染み深い名前でしょう。

PIST6はタイムトライアルやポイント制による年間チャンピオンを決めるシーズン制を採用し、競輪よりもスポーツ色が強い印象を与えます。

ヒカル氏などインフルエンサーとのコラボレーションによる話題性

ヒカル氏などインフルエンサーとのコラボレーションによる話題性
ヒカル氏などインフルエンサーとのコラボレーションによる話題性

PIST6の注目すべき話題として、インフルエンサーとのコラボレーションがあります。

2024年4月末には人気YouTuberのヒカル氏がTIPSTAR DOME CHIBAを訪れ、車券を購入したりレースを観戦したりする動画を公開しました。
ポイントキャンペーンも連動し、一時的に売上が急増。
ライブ視聴者は3万人を超え、若年層の関心を集めたのです。

しかし、ヒカル氏のファン層は若者が中心で、売上への継続的な貢献は限定的との指摘も。

とはいえ、こうしたコラボレーションによりPIST6の認知度が向上したことは間違いありません。

まとめ:PIST6は新たな挑戦を続けるか?

今回、半年間の開催休止が発表されたPIST6。
その理由は、開催形態の見直しに伴う準備のためとされていますが、売上低迷がその背景にあることは否めません

競輪とは異なる独自のルールとド派手な演出で新しいファン層を獲得しようとした試みは、残念ながら思うような結果には結びつきませんでした。

しかし、この挑戦が日本の公営競技に新しい風を吹き込み、新たな可能性を示したことは間違いありません。
半年後の再開に向けて、PIST6は今後どのような方向へ進んでいくのでしょうか。

競輪ファンにとって、PIST6の休止は「競輪の面白さ」を改めて再認識する機会になったかもしれません。
複雑な戦術や選手の駆け引き、そして予想の醍醐味は、やはり競輪ならではのものです。

しかし、PIST6が挑戦した「エンターテインメントとしての公営競技」という形は、今後の公営競技全体の発展を考える上で非常に重要なヒントになるはずです。

PIST6が、半年間の休止期間を経てさらにパワーアップして戻ってくることを期待しましょう!

廃止じゃなくて休止だから、きっとパワーアップしてまた開催されるよね!

復帰を信じて気長に待つんじゃぞ!

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