函館競輪場のバンク特徴と予想方法を徹底解説！風を味方につけて勝利へ！

バンクデータ｜クセは少ないがデータは重要

函館競輪場は、その特徴から「脚質による有利・不利が少ない」とされることもあります。
構造が平均的なため、選手の実力がレース結果にダイレクトに反映されやすいと考えられます。

しかし、バンクの細かなデータを見ると注意すべき点もあります。
とくに見なし直線距離が51.3mと、全国平均（54.3m）や400mバンク平均（56.1m）より短めなのが特徴です。
通常、直線が短いと逃げや捲りが有利とされますが、函館では差しが決まる場面も少なくありません。
このことは、単純に直線距離だけではなく、他の要素も結果に大きく影響している可能性を示唆しています。

また、コーナーの傾斜を示すカントは30°36'51"で、全国平均と比較してやや緩やか。
この緩やかな傾斜により、レースの展開が落ち着きやすくなり、選手間の駆け引きがより重要になる傾向があります。
そのため、経験豊富なベテラン選手が好成績を残すケースも多く見られます。

そのほかのバンクデータは以下の通りです。

• 直線部分路面傾斜：3°26′1″
• ホーム幅員：10.8m
• バック幅員：9.8m
• センター幅員：7.8m

なお、最高上がりタイムは2023年7月16日、脇本雄太選手が記録した10.6秒**です。

気候｜海風がバンクに与える影響

函館競輪場は、現存する競輪場の中でもっとも北に位置し、冬の寒さや積雪の影響により、開催は主に4月〜11月に限定されています。
12月から3月までは休催となり、その期間はスケートリンクとして市民に開放されるというユニークな特徴もあります。

この競輪場で予想を左右する最も重要な要素が「風」です。
1センター側が海に面しており、海風が直接バンク内に吹き込む構造となっています。
防風板は設置されていますが、風の影響を完全には防げません。

とくに注目すべきは、ホームストレッチでは向かい風、バックストレッチでは追い風となる点です。
先頭を走る選手にとってはホーム側の向かい風が大きな負担となり、後方の選手が風を避けながら追い込む展開が多くなります。

• 函館競輪場は400mバンクで標準的だが直線が短め
• 海風の影響が強く、展開や脚質の有利が日ごとに変化
• レース当日の風速・風向を必ず確認しよう

選手の実力とラインの強さを重視する

函館競輪場はバンクに極端なクセが少ないため、選手の実力が結果に反映されやすい傾向があります。

そのため、予想の基礎は選手個々の競走得点や過去の戦績、ラインの結束力をしっかりと分析することです。
とくに高得点の選手や、連携の取れた強力なラインは、バンクの特徴を活かして有利に展開しやすくなります。

さらに、函館は「ラインが千切れやすい」点も注目すべき特徴です。
「スジ車券の割合が47％と低め」というデータがそれを裏付けています。
つまり、ライン全体ではなく、ライン内の個々の実力や調子を見極めることが、予想精度向上のカギとなります。

風向きと風速による影響を最大限に考慮する

予想を的中させる上で、最も重要な要素のひとつが「風」です。
特に注目したいのが、ホームストレッチが向かい風となる傾向。

これは先行選手にとって不利であり、ゴール前のスパートが鈍る原因になります。
一方、後方に構える選手は風を避けながら脚を溜め、最後に「差し」で逆転する展開が増えるのです！
これが「差し」が多い主因と考えられています。

風向きと風速によって戦法の有利不利が変わるため、以下のような傾向を把握しておくと良いでしょう。

• バックストレッチが追い風なら「逃げ」が有利
• バックストレッチが向かい風なら「捲り」が有利
• 風速が強ければ「差し」が決まりやすくなる

レース当日の風向きと風速のリアルタイム確認は必須です。
強風が予想される日には、思い切って高配当狙いの車券戦略を立てるのも一つの手でしょう。

スジ違い決着や車番の傾向、その他の要素も活用する

函館競輪場ではラインの崩れが発生しやすく、スジ違いの決着が頻繁に見られるバンクです。
したがって、ラインにこだわらず、別ラインの選手同士による決着も積極的に狙うことで、的中率を高めることができます。

また、車番別のデータにも注目しましょう。

• 1番車の勝率が高い
• 6番車・8番車は勝率や連対率が低い

1番車は競走得点の高い選手が配置されやすく、位置取りもしやすいため有利です。
一方で、6番車や8番車は不利な枠となりやすく、狙いにくい数字と言えるでしょう。
ただし、雨天時は人気薄の選手が浮上するケースもあり、特に6番車は穴狙いとして注目されます。

• 選手の個々の実力と脚質を重視する
• 風向きと風速を必ずチェックする
• ライン崩れや車番傾向も予想に取り入れる

【大森慶一選手】函館との相性抜群！差しが武器のベテラン

まず紹介するのは、S級1班所属の大森慶一選手です。
経験豊富なベテランで、脚質は「追い込み」型。
得意な決まり手は「差し」と「マーク」です。

• 通算300勝を超えている
• 直近4ヶ月の競走得点は101.25
• 勝率12.5%、3連対率43.8%

函館競輪場は「差し」が決まりやすいバンクとして知られており、大森選手の脚質との相性は抜群です。
実際、彼の連対時の多くが「差し」によるものです。
F1レースでは特に高い勝率を誇り、昨年は5割以上の確率で車券に絡みました。
近年の成績は右肩上がりで、決勝進出の実績も豊富です。
そのため、函館競輪場でのレースでは買い目に加えるべき存在といえるでしょう。

【菊地圭尚選手】地元の看板！函館のベテランが魅せる

次に紹介するのは、北海道函館市出身の菊地圭尚選手です。
S級1班所属の44歳で、北海道の看板選手として多くのファンから支持されています。

• G3優勝や函館での優勝経験あり
• 直近の3連対率は46.0%
• 競走得点は101.45と高水準

菊地選手も「差し」「マーク」を得意とする追い込み型。
函館競輪場の特性は彼にとっても非常に有利です。

地元バンクを熟知していることもあり、レース展開の中で強さを発揮しています。
ホームでの優勝歴もあり、特に注目度の高いレースでは力を発揮しやすいタイプです。
そのため、出走時には必ず買い目に加えて検討したい選手の一人です。

【伊藤のぞみ選手】ダッシュ力と追走が光る北の看護師レーサー

伊藤のぞみ選手の持ち味は、自ら積極的に仕掛けるよりも、他選手に食らいついていくダッシュ力。
本人は「人に付いていくのは得意」と語ります。

近況の成績を見ると、追込みやマークで2着以内に入ることが多く、連対時の決まり手は捲り、差し、マークがほぼ均等！
得意な決まり手は、「追込み」や「マーク」。

特筆すべきは、11年間看護師として勤務していたという異色の経歴を持つこと。
師匠は同じ北海道の藪下昌也選手（52期）、目標は地元優勝、モットーは日々精進。
粘り強い追走で、今後のレースでの上位入賞に期待がかかります！

• 【大森慶一】通算300勝を達成したベテラン選手
• 【菊地圭尚】函館出身の北海道の看板選手
• 【伊藤のぞみ】32歳デビューの元看護師