【徹底分析】いわき平競輪場の特徴・データ・予想のコツを完全網羅！勝率アップの攻略法

いわき平競輪場は、福島県いわき市に位置する、歴史と個性を持つ競輪場です。
周長は全国で最も一般的な400mバンクですが、屋外では日本で唯一の「空中バンク」であることが最大の特徴です。

この空中バンクは、構造物上の地上約6mに設置されており、ユニークな構造がレース展開に大きな影響を与えます。
2015年にはバンクが改修され、凹凸が少なくなり、選手の本来の実力が出しやすい走路となりました。
いわき平競輪場で的中率を上げるには、このバンクの特性をしっかり把握しておくことが重要です。

いわき平競輪場のバンクは、データで見るとその特性がより明確になります。
標準的な400mバンクながら、勝負の鍵を握るいくつかの要素が存在します。

• 周長：400m
• みなし直線距離：62.7m
• センター部路面傾斜：32°54′45″
• 直線部路面傾斜：3°26′1″
• ホーム幅員：10.0m
• バック幅員：10.0m
• センター幅員：7.3m
• 最高上がりタイム：10.5秒
• 最高上がりタイム記録選手：山崎芳仁（2010年9月4日）

特に注目すべきは、「みなし直線」の長さです。
いわき平競輪場は全国平均（約54m）より約10m長い62.7mで、400mバンクのなかでは全国でも3番目に長い直線を誇ります！
この長さが、ゴール前での「捲り」や「差し」が決まりやすい要因となっています。

また、センター部の傾斜（カント）は全国平均よりややきつく、コーナーでの加速や外からの仕掛けをサポート。
長い直線との相乗効果でゴール前での大外強襲も十分に狙えるレース展開が可能です。

いわき市は太平洋側の気候に属し、夏は比較的温暖ですが、冬は寒さが厳しくなります。
気温が選手のコンディションに多少影響する場合はありますが、レース展開への直接的な影響は限定的です。

いわき平競輪場でもっとも予想に影響する要素が「風」の存在です。
空中バンクという構造上、風の逃げ場がなく、他場に比べて風の影響を大きく受けます。
特に冬季は不規則かつ強風が吹きやすく、先行選手にとっては大きな負担となります。
その結果、後方の選手がゴール前で逆転する展開が増えるのです。

また、風向きによっても有利不利が変わります。
北東の風が吹けば「捲り」有利、南西の風なら「逃げ」有利になる傾向があるため、風速・風向きの事前チェックが予想精度を高める鍵となります。

• 空中バンク＋長い見なし直線が差し・捲りを有利にする
• センター傾斜が仕掛けやすさに影響する
• 冬季の強風はレース展開に大きく関与する

いわき平競輪場でレース予想をする際には、選手の「決まり手」傾向を必ず確認しておきたいところです。
決まり手とは、1着または2着に入った際に選手が用いた戦法を指し、「逃げ」「捲り」「差し」「マーク」の4種類に分類されます。

以下のデータは、2019年4月から2025年4月までに実施された、いわき平競輪場における1着と2着の決まり手の割合を示したものです。

いわき平競輪場では、差しや捲りといった後方からの仕掛けが決まりやすいという特徴があります。

その理由として、400mバンクの中でも全国有数の長さを誇る「みなし直線」と、冬季に不規則で強い風が吹く気候条件が大きく影響しています。

こうした環境下では、先行選手が直線や風の影響を強く受けるため、ゴール直前で後方の選手に差される、または捲られる展開が多く見られるのです。

2着においても「差し」は27.7%、「マーク」が38.8%と、後方や番手からの選手が入着するパターンが多いのが特徴です。

決まり手のデータからは、捲りや差しを得意とする追い込み型の選手が有利であることがはっきりと分かります。
予想を立てる際には、選手の脚質や決まり手の実績に注目し、後方からの仕掛けが得意なタイプや、そういった選手の番手を走る選手を軸に組み立てるのが効果的です！

• いわき平は「差し」傾向が強い
• - 後方からの仕掛けを重視した予想が有効

いわき平競輪場で車券を的中させるためには、単に選手の強さだけでなく、バンク特有の構造や気象条件をしっかり把握することが重要です。
ここでは、いわき平での勝率を高めるための具体的なコツを解説します。

いわき平は、日本で唯一の「空中バンク」です。
地上から約6mの高さにあり、バンクを覆う壁によって、一度入り込んだ風が抜けにくい構造になっています。
そのため、風がレースに与える影響が非常に大きくなります。

特に冬場は強く不規則な風が吹きやすく、これが展開を大きく左右！
先行選手にとっては体力消耗が激しくなり、後方選手が有利になる状況が生まれます。
そのため、レース前には風の向きと強さを確認することが極めて重要です。

風向きの代表的なパターンとしては、以下の2つがあります。

• 北東風：バック向かい風（捲りラインが有利）
• 南西風：バック追い風（逃げラインが有利）

ただし、風の強さや不規則性により必ずしもこの通りにはならないため、当日の状況をしっかり把握することが必要です。

いわき平の車番別成績を分析すると、外枠の7番車などでも好成績を残している点が特徴です。
これは、外からの強襲が決まりやすいバンク構造が影響していると考えられます。
ただし、1番車や2番車の勝率も安定しており、極端な車番有利・不利は少ないと言えるでしょう。

参考までに、過去に多く出現している3連単の出目には「1-5-7」があります。
しかし、これはあくまで過去の傾向に過ぎません。
予想においては、選手の脚質や調子、ライン構成を優先することが的中の鍵となります。

• 当日の風向きを必ずチェックする
• 車番よりライン構成や選手の状態を重視する

いわき平競輪場をホームバンクとする選手や、このバンク特性と相性の良い選手を知ることは、予想の精度を高めるうえで非常に有効です。

特に地元バンクでの経験は、風などの特殊な条件に対して優位に働くことが多く、選手の実力や調子に加え、バンクとの相性を考慮することで的中率が上がる可能性があります。
ここでは、いわき平競輪場にゆかりのある、注目すべき選手をご紹介します。

いわき平競輪場を語るうえで外せないのが、地元・福島所属の山崎芳仁選手です。
S級1班に所属する実力者で、脚質は「両」とされています。
2025年5月現在の直近4ヶ月成績は以下の通り

• 勝率：17.8%
• 2連対率：39.2%
• 3連対率：60.7%
• 競争得点：110.85点

山崎芳仁選手は、GIで9回の優勝経験を持つ実力者です。
2024年8月17日には、第67回オールスター競輪G1（5日目）のレースで勝利し、史上59人目となる通算500勝を達成。

1976年生まれ、福島県出身の競輪選手・佐藤慎太郎（48歳・78期）。
S級1班・脚質は「追」です。

2008年には落車で大怪我を負い引退も覚悟しましたが、不屈の精神で復帰。
スランプを乗り越え、2011年にはS級S班へ昇格。
43歳1ヶ月でのグランプリ制覇、9名制以降初のS級S班復帰となりました。

鈴木樹里選手は、2019年7月にデビューした現在25歳。
デビュー4カ月で完全優勝（全レース1着）を果たしました。
116期Ｌ級１班、脚質は「両」。

2025年現在の直近4ヶ月成績は以下の通り

• 勝率：3.5%
• 2連対率：17.8%
• 3連対率：35.7%
• 3競走得点：49.03

競輪学校合格時は愛知県の豊橋市育成プロジェクト訓練生でした。
競輪選手を目指したきっかけは、中学生の頃に見た競輪学校の特集番組。
練習やレースへの真剣な姿に感銘を受けたそうです。

また、私生活では競輪学校時代からのお付き合いである福島115期の鈴木涼介選手と結婚。
結婚を機に、2023年2月9日付で愛知から福島県へ移籍。
2025年2月8日には、夫・涼介選手との間に第一子となる男の子が誕生。

いわき平競輪場は、一般的な周長400mのバンクでありながら、「みなし直線が長い」という大きな特徴を持っています。
特に冬場には強風が吹きやすく、レース展開に大きな影響を与える要素となっています。
これらの特性を把握することで、レースの決まり手や予想の精度に差が出るのです。

例えば、直線の長さは差しや捲りといった追い込み型の決まり手が出やすい要因となっており、選手の脚質を見極めることが重要です。
また、風の強さや方向によっては、先行タイプの選手が苦戦する場面も見受けられます。

• みなし直線が長く追い込み有利
• 冬の風がレース展開を左右
• 脚質・天候の確認が的中の鍵