神奈川の「競輪のメッカ」川崎競輪場｜バンクの特徴・決まり手・予想のコツを徹底解説！

バンクデータ｜見なし直線が長くカントはきつめ

川崎競輪場の周長は400mですが、見なし直線距離は58.0mと400mバンクの中ではやや長めです。

さらに、カントは32度と比較的きつめに設計されており、これらの特徴がレース展開を大きく左右します。

センター部分の幅員は8.3mと広く、外側からの仕掛けがしやすい構造です。

ホーム幅員は10.3m、バック幅員は9.3mと、全体的にゆとりのあるレイアウトとなっています。

• 周長：400m
• 見なし直線距離：58.0m
• センター部路面傾斜：32°10′14″（約32度）
• 直線部路面傾斜：3°26′1″
• ホーム幅員：10.3m
• バック幅員：9.3m
• センター幅員：8.3m
• 最高上がりタイム：10.6秒
• 最高上がりタイム記録選手：原田研太朗（2017年8月5日）

見なし直線が長いため、先行選手はゴール前で失速しやすく、後方からの差しや追い込みが決まりやすい傾向です。

カントのきつさはコーナーで加速しやすく、まくりを仕掛ける選手には有利に働きます

特に、4コーナーからイエローライン付近は伸びやすいという声も！

• 直線が長いため差し・追い込みが決まりやすい
• カントがきつくスピードの維持に有利
• センター幅が広く仕掛けやすい構造

気候｜海からの風がレースに影響を与える

川崎競輪場は臨海部にあり、海風の影響を受けやすいバンクです。
特に2センター側の建物撤去により風通しが良くなり、レース展開に影響が出る場面が増えました。

風はバック側が追い風、ホーム側が向かい風になる傾向があり、先行選手にとって不利です。
特に風が強い日は、差し・追い込み選手が有利になります。

• 風の影響を強く受けるバンクである
• 向かい風で差し・追い込み選手が有利
• 天候や風向きは予想の重要な要素

1着の決まり手傾向

もっとも多いのは「差し」。
これは直線距離が長く、逃げた選手が最後に捕まえられる展開が多いためです。

加えて、海側からの向かい風が吹きやすく、先行選手に不利な状況が生まれやすいことも理由のひとつ。

次に多いのが「まくり」。
川崎競輪場はカントがきつく、センター幅員も広いため、スピードに乗った外側からの仕掛けが決まりやすい環境となっています。

一方、「逃げ」は成功しにくい傾向。
見なし直線の長さや風の影響を考えると、自力での押し切りは難しいバンクと言えるでしょう。

• 1着は差しが最多、次いでまくりが有利
• 長い直線と風の影響で差しが増加
• 逃げは成功率が低く、リスクが高い

2着の決まり手傾向

2着では「マーク」が最も多い決まり手となっています。

これは、自力型の先頭選手の直後につける番手選手が、そのまま2着に入るケースが多いためです。
追い込みタイプの選手が差しやマークで上位に入る展開が、川崎では頻繁に見られるでしょう。

また、混戦になりやすいため「スジ違い」の決着も多いのも特徴。

これは、ラインとは異なる選手が2着に食い込むケースで、予想が難しい反面、高配当も狙える可能性があります。

• 1着は差し、2着はマークが多い傾向
• 直線の長さと風が展開に影響
• 番手選手と追い込み型に注目

風向きを展開読みの軸に

川崎競輪場の予想において、バンク構造に加えて重要なのが「風向き」の読みです。
海沿いに位置しているため、風が入り込みやすく、レース展開に大きな影響を与えることがあります。

特に注目すべきは「ホーム向かい風・バック追い風」のコンディション。
この状態では先行選手が向かい風を受けてバテやすく、後方からの追い込みが有利となります。

このような気象条件では、逃げ選手を思い切って買い目から外すのも有効な戦術です。
逆に「バック向かい風・ホーム追い風」の日は、まくりが決まりやすくなるケースもあります。

スジ違いや車番、上がりタイムにも注目

川崎では2着決着で「差し」が多く、「スジ違い」での高配当が狙えるケースが散見されます。
特に複数ラインが存在するレースや、直線で広がるような展開では、ライン通りに決まらない可能性が高まります。

最後に「上がりタイム」も重要です。

川崎では風の影響で全体的に上がりタイムが遅くなりがち。
その中で速いタイムを出している選手は、調子の良さがうかがえ、信頼度が高いといえます。

• 差し・まくり得意な追い込み選手中心に予想
• 風の影響を含むバンク特性を考慮し展開を読む
• スジ違い、車番、上がりタイムも判断材料に加える

【郡司浩平】地元が誇る絶対的エース

川崎競輪場の代名詞的存在、それがS級S班に所属する郡司浩平選手です。
彼は「まくり」と「差し」の両方を高水準でこなす両脚質。

特に直線の長い川崎のバンクとの相性は抜群で、レース終盤の爆発力は圧巻です。

地元記念競輪「桜花賞・海老澤清杯」では5度の優勝経験があり、その実力と地元愛は本物。
バンク改修にも即座に順応しており、彼の走りは川崎競輪を語る上で欠かせません。

【福田知也】安定感が魅力の追い込み型

S級1班の福田知也選手は、「追い込み」脚質で安定感のある走りが魅力の選手です。

川崎競輪場では差しやマークが決まりやすい傾向があるため、「追い込み型」にとっては非常に有利な舞台。
福田選手はこの特性を活かして堅実に結果を残しており、直近でも優勝するなど好調をキープしています。

堅実なレース展開を好む方には、予想の軸として心強い存在になるでしょう。

【塩田日海】高配当を狙える若手ガールズ

ガールズケイリンの中で注目したいのが、L級1班の塩田日海選手。

彼女は競輪学校時代から優秀な成績を残しています。
まだ知名度はそこまで高くないものの、近ごろは成績が上昇傾向にあり、今後の台頭が期待される存在です。

人気が集まりにくいため、彼女が絡んだときの配当妙味は大きく、「穴狙い」ファンにはたまらない選手といえるでしょう。

• 地元バンクに強い郡司浩平は川崎のエース
• 堅実派には安定感抜群の福田知也が◎
• 穴党注目！塩田日海の台頭に期待