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【京王閣競輪場の特徴】風の影響は?決まり手データや予想のポイント、地元選手を徹底解説!

【京王閣競輪場の特徴】風の影響は?決まり手データや予想のポイント、地元選手を徹底解説!

東京都調布市にある京王閣競輪場は、アクセスの良さから首都圏のファンに人気の競輪場です。
周長400mのバンクは一見スタンダードですが、見なし直線が短くカントも緩やかと、独特なクセを持ちます。
また、多摩川の影響で風が強く、レース展開にも大きく影響します。
この記事では、京王閣のバンク特性や風の影響、決まり手の傾向、予想のコツ、注目選手まで詳しく解説。
京王閣競輪場の予想精度を高めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

京王閣競輪場の特徴|走りやすさの中に潜む風とカントの影響

京王閣競輪場の外観
京王閣競輪場の外観

東京都調布市にある京王閣競輪場は、都心からのアクセスの良さが魅力の競輪場です。
ここは周長400mの標準的なバンクながら、予想の際に重要な独自の特徴を備えています。

特に、カント(傾斜)の緩さや、近隣を流れる多摩川による風の影響が挙げられます。
これらの要素がレースにどう関わるかを見ていきましょう。

バンクデータ|標準的ながらカントが緩めで外に膨れやすい

京王閣競輪場のバンク
京王閣競輪場のバンク

京王閣競輪場のバンクは、一般的にはクセが少なく走りやすいと評価されています。
ただし、詳細なバンクデータからはいくつかの特性が読み取れます。

  • 周長:400m
  • 見なし直線距離:51.5m
  • センター部路面傾斜:32°10′34″
  • 直線部分路面傾斜:2°51′44″
  • ホーム幅員:10.3m
  • バック幅員:9.0m
  • センター幅員:7.5m
  • 最高上がりタイム:10.4秒(パーキンス、2015年8月14日)

見なし直線距離51.5mは全国平均と比べやや短く、加速区間が限られるため、先行選手に有利なバンクといえます。

また、カントが緩いため、スピードに乗ったコーナーでは外側へ膨れやすく、特に3コーナーでは捲り選手が膨らむ傾向があります。

そのため、並走時にインコースを確保できた選手が展開的に有利です。
この外に膨れやすい特性が、直線での「突き抜け」が決まりやすい要因にもなっています。

バンクが外に膨れやすいと、最後の直線で動きがありそうじゃのう。

さらに、バック側の幅が狭く、仕掛けのタイミングやコース取りにも工夫が必要です。

コース幅が狭いと、内側をうまく使った選手が有利になりやすいんだね!

京王閣競輪場はマッコーネル曲線を採用しており、コーナーから直線にかけてのカーブが滑らかで、選手の持ち味が発揮されやすい設計です。

これらを総合すると、京王閣のバンクは標準的ながらも直線の短さ、カントの緩さ、外への膨らみやすさといった独自のレース傾向を持っています。

気候|多摩川の影響による風向き

多摩川に隣接しているので風向きが変わりやすい
多摩川に隣接しているので風向きが変わりやすい

風は、レース展開を大きく左右する要因となっており、京王閣競輪場は多摩川に隣接しているため、風向きが変わりやすい構造になっています。

一般的に、ホーム側から第1コーナーにかけて向かい風となることが多く、バック側は追い風になる傾向です。

風が強いとホーム側での逃げは困難になり、番手選手や後方の選手にチャンスが生まれやすくなります。
特に10m/s以上の強風が予測される日は、先行型選手の評価を見直す必要が出てくるでしょう。

  • 直線距離が短く、先行選手にやや有利なバンク構造
  • カントの緩さで外に膨れやすく、インコースが有利
  • 風の強弱と向きで展開が大きく変わるため要注意

決まり手データ|差し優勢 S級戦で逃げ激減、スジ違いに注意

予想において、決まり手の傾向は予想精度を左右する重要な要素です。
選手の戦術や展開を読み解くには、どのような形で勝敗が決するのかを把握しておくことが欠かせません。

中でも注目したいのが、S級戦での逃げの少なさと差しの多さ、そしてスジ通りに決着しにくい点です。

こうした傾向は、データに基づいた予想を立てる上で大きな武器になります。

決まり手傾向から見る京王閣の特徴

S級戦でも逃げはかなり厳しい
S級戦でも逃げはかなり厳しい

2019年10月〜2024年10月のデータによると、1着決着で最も多いのは「差し」で、全体の48.7%を占めています。
次いで「捲り」が29.0%、「逃げ」は22.5%と続きます。

一方、S級戦(9車立て)に絞ってみると、「差し」はさらに増加し58.1%。それに対して「逃げ」はわずか11.5%まで下がり、S級では逃げが決まりにくい状況がうかがえます。

S級戦だと、逃げはかなり厳しくなっちゃうんだね!

2着の決まり手を見ると、「マーク」が39.2%と最も多く、「差し」が27.8%で続きます。
S級でもこの傾向は大きく変わらず、番手やその後ろの選手が連に絡む展開が目立ちます。

ふむ。スジ通りのように見えるがのう。

スジ違い決着の可能性も考慮

スジ違いによる決着が多い
スジ違いによる決着が多い

京王閣競輪場は、スジ通りに決まりにくい場としても知られており、全国の400mバンクの中で、スジ車券率は4番目に低いというデータもあります。

この背景には、外に膨らみやすいバンク形状や、多摩川の影響による風の変化が影響している可能性があります。

追走がうまくいかず、ライン外の選手が割って入る場面も多くなるため、いわゆる「スジ違い」決着が頻発するのです。

え、スジ違いが多いってことは、荒れることもあるってことかな!?

可能性はあるのう。選手の実力を見極める目が重要になってくるんじゃ。

したがって、ラインの結束力だけでなく、選手個人の戦術や実力に注目して予想を立てることが、京王閣での的中率を上げるポイントになります。

  • S級戦では逃げが決まりにくく、差しが有利になる傾向が強い
  • 2着はマークや差しが中心だが、スジ違いの展開も多く見られる
  • ラインの強さだけでなく、選手の実力を重視した予想が求められる

予想を当てる方法|選手の実力を見極めることがカギ

京王閣は選手の個々の力量が色濃く反映されやすいバンクです。
過去の傾向や統計だけでなく、その背景にある「理由」まで掘り下げてこそ、鋭い予想につながります。

1着は「差し」が中心、S級戦は「逃げ」を避ける

1着は差しを中心に予想しよう
1着は差しを中心に予想しよう

京王閣の1着の決まり手は「差し」が最も多く、直近では52.3%に達しています。
これは全国平均と比べても高く、差し決着が多い傾向にあります。

捲りや逃げも一定数あるため、決まり手に偏りがないバランス型のバンクとも言えます。

ただし、S級(9車立て)のレースになると傾向が一変します。
S級では「差し」が58.1%と突出し、「逃げ」はわずか11.5%

トップ選手同士の戦いでは、逃げ切るのが難しい展開になることが多いのです。

S級戦だと、逃げ切るのってそんなに難しいんだ!

うむ。トップレベルの選手同士だと、そう簡単には逃げさせてくれないのじゃ。だから、S級戦で「逃げ」を得意とする選手を車券の軸にするのは避けた方が無難じゃろう。

このように、特にS級では「差し」や「まくり」を得意とする追い込み型、両脚質の選手を中心に予想するのが基本です。

また、L級戦(女子競輪)では「まくり」の割合が非常に高いため、L級ではその脚質に注目しましょう。

スジ違いも頻発|選手個人の実力や脚質を重視

京王閣では「スジ違い」の決着が頻繁に発生しています。
2023年のスジ車券率は45.46%と、全国でも下位に位置しています。

この傾向は、ラインの結束力よりも個々の選手の実力や瞬時の判断が勝敗に直結しやすいことを意味します。

バンク自体のクセが少なく走りやすいため、脚力や判断力で差が出やすいバンクと言えるでしょう。

え、じゃあラインが強くても、スジ通りに決まらないことがあるの!?

その通りじゃ。だから、京王閣では様々な要素をしっかりと分析することが的中へのカギとなるのじゃ。

予想時には、「追い込み」や「両」脚質の選手、特に「差し」や「捲り」の実績がある選手に注目しましょう。

バンク特性とレース展開を考慮|風や3番手の動きに注目

バンクの特性を理解して予想を行うのが大事
バンクの特性を理解して予想を行うのが大事

京王閣競輪場は1周400mの標準的なバンクですが、カント(傾斜)が緩やかで、コーナーで外に膨らみやすいという特徴があります。

また、多摩川沿いに位置しており、風の影響を受けやすい構造です。
特にホームストレッチでは向かい風が吹きやすく、先行選手にとっては不利な状況となりやすいのです。

風速が10m/sを超えるような日には、逃げや先行タイプが不利になり、「差し」「捲り」の選手に追い風が吹くといえるでしょう。

また、カントの緩さとコース幅の狭さが相まって、直線で車群がバラけやすくなり、3番手の選手が一気に突き抜けるケースも珍しくありません。

バンクの形や風も、予想に関係してくるんだね!

うむ。特に注目したいのが、3番手選手の突き抜けじゃな。外側に膨らみやすい特性のおかげで、直線で内側が空き、3番手の追い込み選手が一気に前団を飲み込む展開が生まれることがあるのじゃ。

さらに、2024年上半期のデータでは、準決勝戦で高配当が出やすい傾向も明らかになっています。
決勝進出をかけた戦いでは、選手の思惑が複雑に絡み合い、波乱を生みやすいためです。

  • S級戦では「差し」が決まりやすく、「逃げ」は不利になりがち
  • スジ違いが頻発するため、選手個人の実力や相性を重視した予想が有効
  • 風やカントの影響、準決勝の波乱傾向、3番手選手の動きにも注目が必要

京王閣競輪場で注目の選手たちとは?実力派をピックアップ!

京王閣競輪場は「選手の実力が出やすい」と言われるバンクとして知られています。
そのため、どの選手が京王閣に強いのかを把握することが、勝利へのカギとなります。

本記事では、京王閣競輪場をホームバンクとする有力選手や、バンクとの相性が良い注目選手を紹介します。

【朝倉佳弘】追い込み型の実力派ベテラン

朝倉佳弘選手
朝倉佳弘選手

朝倉佳弘選手は、京王閣競輪場をホームとするS級のベテラン選手。
東京都出身で現在は40代、キャリアはすでに17年以上に及びます。

2020年には通算200勝を達成し、2024年には一時的に級班が降格するも、その後の巻き返しでS級1班に返り咲くなど、安定感と粘り強さを見せています。

朝倉選手は長年トップクラスで活躍しておるベテランじゃな!

彼の脚質は「追い込み」で、これは京王閣のバンク特性と非常に相性が良いとされています。
特にF2レースでの勝率が高い傾向にあり、出走時はマークしておく価値があります。

【石井寛子】地元の女王・ガールズケイリンの象徴

石井寛子選手
石井寛子選手

石井寛子選手は、京王閣を拠点とするL級1班の選手。
104期生で、ガールズケイリンの黎明期から活躍するレジェンド的存在です。

これまでにガールズケイリンフェスティバルなど多くのビッグレースで優勝経験があり、現在もその人気と実力でシリーズをけん引しています。

石井選手、すごく強くて有名だよね!京王閣がホームバンクなんだ!

彼女の脚質は「両」となっており、京王閣のような「差し」や「捲り」が決まりやすいバンクでは、柔軟に戦法を変えられるこの脚質が非常に有利です。

個人戦であるガールズケイリンにおいて、石井選手のような地元の実力者は、特に注目すべき存在です。

【平原康多】G3制覇の実績が光る京王閣と相性抜群の実力者

平原康多選手
平原康多選手

平原康多選手は京王閣がホームではありません(ホームは西武園)。
しかし、京王閣との相性が抜群で、過去に記念競輪(G3)を複数回制覇している数少ない選手です。

彼は87期生で、S級1班に所属するトップ選手で脚質は「両」ながら、決まり手は「差し」が中心。
これは京王閣で決まりやすい戦法であり、彼の戦術がバンクと非常にマッチしています。

他の競輪場がホームでも、バンクとの相性や過去の実績は非常に重要じゃな。平原選手はまさにその典型じゃ!

これらの特徴から、京王閣に出走する際はホームバンクの選手以上に好成績を期待できる選手と言えるでしょう。

※2025年5月30日に引退しました。

  • 京王閣をホームとする朝倉佳弘や石井寛子は安定感に注目
  • 京王閣G3を複数制覇している平原康多も見逃せない
  • 脚質や決まり手とバンクの相性を考えて予想するのが重要

まとめ|京王閣競輪場の特徴と予想のポイント

京王閣競輪場は東京都調布市にあるアクセス抜群の競輪場で、京王多摩川駅からすぐ。
クセの少ない400mバンクで実力勝負になりやすい一方、カントの緩さや風の影響には要注意です。

レースの決まり手は「差し」が多く、追い込み型が有利
S級戦では「逃げ」が減少するなど、階級ごとの傾向も見逃せません。

また、スジ違い決着や車番ごとの成績差もあり、個人の力が重視される傾向にもあります。
さらに、平均配当は高めで、特に準決勝戦は波乱がしばしば起こることも。
バンク特性と選手の相性を見極めて、精度の高い予想を狙いましょう

  • クセが少ないバンクで実力勝負になりやすい
  • 差し・追い込みが有利、風やカントにも注意
  • 選手個人の実力を重視した予想がカギ
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