松戸競輪場の予想攻略法!短い直線と緩いカントが生むレース傾向を徹底解説!
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千葉県松戸市の松戸競輪場は、愛称「さんさんバンク」で親しまれる周長333mの短走路。
中でも直線の短さは全国屈指で、カントも緩やかであることから先行型やまくり型の選手に有利とされます。
この記事では、松戸バンクの特徴や決まり手傾向、勝率アップに繋がる予想法をわかりやすく解説します。
松戸競輪場の特徴|短い直線と緩やかなカントが生む独自のバンク展開

千葉県松戸市にある松戸競輪場は、「さんさんバンク」という愛称で親しまれる、全国でも珍しい特徴を持つ競輪場です。
333mバンク・短い見なし直線・緩いカントなど、レース展開を左右する要素が詰まっており、競輪ファンからは「展開が読みづらいけど面白い」と評判です。
バンクの特徴|全国でも珍しい333mバンク

松戸競輪場は一周333mのトラックで、全国でも7か所しかない333バンクに分類されます。
わぁ、333mバンクって珍しいんだね! 短いとどんな違いがあるのかな?
うむ、周長が短いと選手が仕掛け始めるタイミングが他のバンクと違ってくるんじゃ。
見なし直線距離とは、第4コーナーを立ち上がってからゴールまでの直線部分のこと。
この距離が短いことで、後方からの追い込みが難しくなり、先行した選手がそのまま逃げ切る展開が多くなります。
とくに、最終半周地点を先頭で通過する「B」を取るタイプの選手が勝ちやすい傾向が見られるため、予想時には先行力やB回数の多さもチェックポイントです。
緩やかなカントが戦法を制限する

松戸競輪場のもう一つの特徴がカント(傾斜)の緩さです。
333mバンクでありながら、カントは29度44分42秒と控えめな傾斜。
これにより、外側から一気にスピードを乗せてまくる展開はやや難しくなります。
その結果として、差しよりも逃げ・まくりの決まり手が多い傾向に。
また、コース幅は全国的に見てもやや広めですが、カントの影響により、内側を突く戦法が好まれるため、競り合いが激化しやすく、落車などにも注意が必要です。
- 周長: 333m
- 見なし直線距離: 38.2m
- センター部路面傾斜: 29°44′42″
- 直線部路面傾斜: 3°1′2″
- ホーム幅員: 11.1m
- バック幅員: 9.6m
- センター幅員: 8.1m
- 最高上がりタイム: 9.0秒 (中村浩士/2008年8月13日、脇本雄太/2022年6月11日)
気候と風の影響|予想を左右する重要要素
松戸競輪場は、年間平均降水量が130.4mmと比較的少なく、雨による影響は小さいと言えます。
しかし、予想において注目すべきは「風」の影響です。
競輪場って風の影響を受けるんだね! 松戸競輪場は建物に囲まれてるみたいだから、風は大丈夫そうなのに…?
ふぉっふぉっふぉ、そこが松戸の面白いところじゃ。実は3コーナー付近にすき間があり、そこから風が吹き込んでくるのじゃ。そしてその風には逃げ場がないのじゃよ。
入り込んだ風はバンク内で渦を巻き、「常に向かい風」のような状況を作り出すことも。
特に先頭を走る選手にとっては空気抵抗の影響が大きく、消耗が激しくなり、後方選手に差されやすくなります。
そのため、風速が5m/sを超えるような日は、普段よりも「差し」が決まりやすくなるケースもあります。
へぇ〜!建物に囲まれてても、風が渦巻いて向かい風になるなんてびっくり!
その通りじゃ!風向きや風速によってレース展開は大きく変わるからのう。
- 短い見なし直線で先行選手が有利
- 緩いカントで外からのまくりは決まりにくい
- 風の影響で展開が大きく変わる
決まり手データ|短い直線が先行有利な傾向を生む

松戸競輪場の最大の特徴は「直線の短さ」。
見なし直線がわずか38.2mと全国屈指の短さで、これが決まり手に大きく影響を与えています。
逃げやまくりが決まりやすく、差しは不利になりやすい構造です。
では、実際のデータを見ながら傾向を詳しく解説していきましょう。
1着は逃げとまくりが中心
松戸競輪場の決まり手データは以下の通りです。
決まり手 | 1着 | 2着 |
---|---|---|
逃げ | 31.0% | 21.1% |
まくり | 34.6% | 13.9% |
差し | 33.3% | 19.7% |
マーク | 0% | 44.1% |
1着の決まり手では「まくり」が最多ですが、「逃げ」と合わせると65.6%。
これは全国平均より高い数値で、先行型の選手が有利なことを裏付けています。
短い直線では、後方から追い込む「差し」は不利。
加速する前にゴールしてしまうため、早めに仕掛けた選手が残りやすいのです。
わぁ、データで見ると逃げとまくりが本当に多いんだね! やっぱり短い直線だと、追い込みは難しいんだ〜!
うむ、その通りじゃ。カント(バンクの傾斜)が緩いことも、大外からのまくりを決まりづらくしておる。インコースを狙う選手が多いとも言われておるのう。
2着は「マーク」が圧倒的多数
注目すべきは、2着の決まり手で「マーク」が44.1%を占めている点。
これは、1着のすぐ後ろにつけていた選手がそのままゴールする、スジ決着の多さを示しています。
ラインで上位を独占する展開になりやすく、個々の脚力よりも「チームとしての結束」がモノを言うケースも多いです。
そのため、予想の際には個人の実力だけでなく、ラインの強さや並びにも注目することが大切です。
スジ決着が多いからラインを意識して予想をするといいんだね!
クラスによる違いもチェック

S級戦(9車立て)では、全体的に「逃げ」がやや少なくなり、戦術的な駆け引きが重視される展開に。
L級戦(ガールズケイリン)では、「逃げ」が決まりやすい傾向が強く出ます。
クラスによって決まり手の傾向が変わるため、予想時には対象レースのグレードにも目を向けましょう。
ガールズケイリンは個人戦なことが多いからラインを意識せずに予想するのが良いぞい!
- 松戸競輪場は逃げとまくりの1着が出やすいバンク
- 2着はマークの比率が非常に高く、スジ決着が多い傾向
- S級戦やL級戦では全体のデータと異なる傾向も見られるため注意が必要
予想を当てる方法|短い直線とラインの強さが予想の鍵
松戸競輪場で車券を的中させるためには、特徴を理解し、予想に活かすことが重要です。
特に短い直線と緩いカント、そして決まり手の傾向から、予想のポイントが見えてきます。
短い直線とカントが生む先行・まくり有利を狙う

松戸競輪場は、周長333mの「サンサンバンク」であり、特に見なし直線距離が38.2mと全国の競輪場の中でも3番目に短いという特徴があります。
加えて、333mバンクとしてはカント(バンクの傾斜)が最も緩いとされています。
この短い直線と緩いカントという二つの特性が組み合わさることで、後方から一気に追い込む「差し」の選手にとっては、十分な加速距離を確保することが難しくなります。
そのため、先に仕掛けて前方に位置を取った選手や、ゴール前まで粘りきれる先行型の選手が有利になりやすい傾向が生まれます。
バンクの形が予想にそんなに影響するんだね!短い直線と緩いカントがポイントか〜!
うむ、まさにその通りじゃ。松戸のバンクでは、先行選手が有利になる条件が揃っておるからのう。
高確率で絡む2着マークとラインの重要性

もう一つ非常に重要な要素となるのが、2着の決まり手データです。
特に「マーク」の比率が圧倒的に高いという点が、松戸競輪場の大きな特徴と言えます。
これはすなわち、「スジ決着」(同じラインの選手で上位を独占すること)になりやすい傾向があることを強く示唆しています。
競輪は個人競技でありながら、「ライン」と呼ばれる連携プレーが勝敗に大きく影響する競技ですが、松戸競輪場では特にラインの強さや連携が結果に直結しやすいと言えるでしょう。
なるほど!後ろについてる選手が2着になりやすいから、ラインの強さがとっても大事なんだね!強いラインを見つけるのが予想の鍵になりそう!
うむ、その通りじゃ。松戸のバンクは「ラインが千切れにくい」から、ラインごとの力関係を見抜くことが的中への大きな手がかりとなるぞ。
風の影響も考慮して予想しよう
松戸競輪場は風の影響を受けやすいバンクであることにも注意が必要です。
特に3コーナー付近の隙間から吹き込んだ風がバンク内で渦巻き、「常に向かい風が吹いている」と感じる選手もいるほどです。
風速5m/sを目安に、その日の風の強さや向きをチェックし、風が強い場合は「差し」を得意とする追い込み選手を買い目に加えるなど、柔軟な予想を心がけることが的中率アップに繋がるでしょう。
ふむ、競輪の予想はバンクの特徴だけでは完結せんのじゃ。レースに出走する選手の脚質や調子、そしてその日のクラスや天候まで、様々な要素を複合的に判断することが重要じゃ。
バンクのこと、ラインのこと、クラスや風のこと…考えることがたくさんあるんだね!でも、これらのポイントを押さえれば、もっと競輪予想が面白くなりそう!
- 短い直線と緩いカントから先行・まくり選手に注目する
- 2着マークの高さからラインの強さと番手選手を重視する
- 風の影響などもレース条件を考慮する
松戸競輪場の有名選手や強い選手を紹介
松戸競輪場をホームバンクとする選手たちには、全国的にも名を馳せる実力者や、これからの活躍が期待される若手選手が多くいます。
ここでは、松戸競輪場で特に注目すべき選手を紹介します。
【和田健太郎】グランプリ優勝経験もあるベテラン

松戸競輪場がホームバンクの選手の中でも、特に輝かしい実績を持つのが和田健太郎選手です。
2002年にデビューし、競輪界最高峰のレースであるKEIRINグランプリを2020年に優勝した経験があります。
地元松戸バンクでは、その豊富な経験と勝負強さを活かしたレース展開が期待されます。
特に、ベテラン選手ならではの巧みなレース運びやここぞという時の仕掛けには要注目です。
和田選手はグランプリ覇者じゃからのう! 勝負どころでの集中力はさすがじゃ!
すごい選手なんですね! 地元バンクで応援したいな!
【田中晴基】S取りも得意な番手職人

田中晴基選手も松戸競輪場をホームバンクに持つベテラン選手で、2005年にデビューし、主に差しやマークを得意としています。
「S取り」(スタートで先頭に出ること)も得意で、ラインの先頭選手の番手でレースを進めることが多い選手です。
2024年1月からはS級1班に所属し、2023年後半の成績により2024年後期はS級2班への降班が決まりましたが、通算300勝を達成しています。
番手職人なんだね! 有力選手のすぐ後ろって、松戸バンクでは有利かも!
うむ、その通りじゃ。 短い直線と緩いカントを考えれば、番手の選手が残る展開は多いからのう。
【石井貴子】ガールズケイリンを代表する選手の一人

石井貴子選手は、松戸競輪場をホームバンクとするガールズケイリンのトップ選手の一人です。
2014年にデビューし、L級1班所属の選手で、まくりと差しを主な決まり手としています。
2024年にはガールズケイリン最高峰のG1パールカップで優勝し、年末のガールズグランプリ出場もしています。
女子における獲得賞金ランキングは大体上位で、ガールズケイリンのトップランナーとして常に注目すべき存在です。
石井選手はガールズケイリンで大活躍しておるのう! G1優勝とは素晴らしい!
ガールズケイリンも見てみたくなったね〜! 石井選手の走り、注目しよ!
- 和田健太郎はグランプリ優勝経験があり、地元バンクで強さを発揮するベテラン
- 田中晴基は番手職人として松戸バンクにおいて粘り強く上位入線の可能性大
- 石井貴子はガールズケイリンのトップ選手で、G1優勝など実績多数
まとめ|松戸競輪場の特徴と予想のポイント
松戸競輪場は、周長333mの「サンサンバンク」で、見なし直線距離38.2mと短く、全国でも3番目の短さです。
直線が短くカントも緩やかなため、逃げ・まくりが有利で、ライン決着(スジ車券)が多く見られます。
特に1番車の成績が良好で、内枠にも注目です。
ただし、風の影響が大きく、向かい風が強いと追い込み有利になることも。
地元バンクに強い和田健太郎、田中晴基、石井貴子といった地元選手の動向も予想の重要ポイントです。
- 短い333mバンクで直線も短くカントも緩い構造
- 1着は逃げ・まくり、2着はマークが決まりやすい傾向
- 内枠、特に1番車の勝率や連対率が高い傾向
- 風の影響を受けやすく、向かい風時は追い込み有利になることも
- 地元選手はバンクを熟知しており予想のポイントになる