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西武園競輪場の特徴や予想のコツを徹底解説!様々なデータを上手く使って予想に活かそう!

西武園競輪場の特徴や予想のコツを徹底解説!様々なデータを上手く使って予想に活かそう!

西武園競輪場は、埼玉県所沢市に位置し、1950年5月22日に開設された歴史ある競輪場です。
現在の周長は400mですが、もともと500mバンクだった名残から、見なし直線距離が47.6mと他の400mバンクに比べて短く、カント(傾斜)も緩やかという特徴があります。
この記事では、西武園競輪場のバンクデータや決まり手の傾向、予想のコツをわかりやすく解説します。

【西武園競輪場】バンク特徴と気候|予想に欠かせないポイントを解説!

西武園競輪場の外観
西武園競輪場の外観

競輪予想を的中させるためには、選手の能力や調子だけでなく、開催される競輪場の特性を理解することが極めて重要です。

特にバンクの形状や気候はレース展開に大きな影響を与えるため、それらを読み解く力が予想の精度を高める鍵となります。

西武園競輪場は1950年に開設され、多くの名勝負が生まれてきたのじゃよ。日本選手権やオールスターといったビッグレースも開催されておるぞ。

へぇ、そんなに歴史があるんだ!でも、どうして競輪場の特徴がそんなに大事なの?

ふむ、それはバンクの構造やその日の気候条件によって、有利になる戦法や選手が変わってくるからじゃ。

予想の精度を上げるためにも、西武園競輪場のバンク構造と気候について、ここから詳しく見ていきましょう。

バンクデータ|独特な構造をチェック!

西武園競輪場のバンク
西武園競輪場のバンク

西武園競輪場のバンクは、1950年の開設以来、幾多のドラマを生み出してきました。

現在のバンクは400mじゃが、もとは500mだった名残がある構造をしておるのじゃ。

以下が、西武園競輪場の主なバンクデータです。

  • 周長:400メートル
  • みなし直線距離:47.6メートル
  • センター部路面傾斜:29°26′54″
  • 直線部路面傾斜:2°51′45″
  • ホーム幅員:11.0メートル
  • バック幅員:10.0メートル
  • センター幅員:7.5メートル(7.3メートルという情報もあり)
  • 最高上がりタイム:10.6秒
  • 記録選手:曾田正一(1996年4月29日)

特に注目すべきは、「みなし直線距離」と「バンクの傾斜(カント)」です。

西武園の直線距離は全国平均や他の400mバンクと比べてもかなり短く、また傾斜も比較的緩やかです。

見なし直線が短いと、最後に追い込もうとしても届かないことが多いんだって!

その通りじゃ。カントが緩いため、コーナーでの加速がしにくく、後方からの差しや捲りは決まりにくいんじゃ。

だからこそ、先行逃げ切り型の選手が有利になりやすいってわけだね!

一部では「400mなのに333mバンクに近い性格を持つ」とも言われる西武園。
コース幅は全国平均とほぼ同等なので、レース展開への影響はそこまで大きくありませんが、バンク特性を理解することで予想の質がグッと上がります。

気候|所沢市の天気とバンクの影響を知ろう!

西武園競輪場がある埼玉県所沢市
西武園競輪場がある埼玉県所沢市

西武園競輪場がある埼玉県所沢市は、内陸性気候に分類され、季節ごとの気温差が大きいことが特徴です。

夏には35度を超える日があり、冬は氷点下になることもあります。

また、西武園の観客席は屋根で覆われていますが、バンク自体は屋外です。
そのため、雨が降ると路面が濡れ、選手の走り方にも変化が生じます。

所沢市は年間降水量が全国平均より少なめですが、9月などは月間200mmを超える雨が降ることもあり、雨天対策も予想において欠かせません。

さらに、バンク構造によって風の影響も大きくなります。

バンク外側にある透明板や、内側が窪んだ構造が特徴じゃ。これにより風がバンク内に吹き込みやすいのじゃよ。

風向きが変わりやすいんだね!予想が難しそう…

うむ、西武園では風の方向が一定でないため、風の影響を読むのは難しい。だが、強い風が吹くとレース展開に大きな変化が出るんじゃ。

たとえば、「バック追い風・ホーム向かい風」なら先行選手が有利になりますが、「バック向かい風・ホーム追い風」になると、後方の追い込み選手が有利になることも。

風の強まる冬季は特に注意が必要です。
直前の天気予報や現地の風の様子をチェックしておくと、予想精度がグンとアップします。

  • 西武園は先行選手が有利なバンク構造
  • みなし直線とカントの数値が予想の鍵
  • 気候・風の影響を考慮して予想すべし

決まり手データ|差しとマークが多く、逃げも高い傾向

決まり手は差しとマークが多い
決まり手は差しとマークが多い

競輪予想において重要なのは、決まり手の傾向です。
西武園競輪場でも、この決まり手傾向がレース展開に大きく影響しています。

決まり手を見ることで、選手の実力だけでは分からない、バンクとの相性やレース展開の読みが深まるのじゃよ!

なるほど!選手の得意な戦法とバンクの相性が合っているかどうかが大事なんだね!西武園競輪場はどんな決まり手が出やすいの?

ここでは、2019年4月~2024年4月の全レースを対象とした決まり手データをもとに、西武園競輪場の傾向を見ていきます。

決まり手1着2着
逃げ29.1%19.5%
捲り28.9%12.8%
差し41.1%23.4%
マーク0%42.8%

1着の決まり手で最も多いのは「差し」(41.1%)ですが、全国平均と比べて「逃げ」の比率がかなり高い点が注目です。
これは、直線距離が47.6mと短いため、追い込みが効きづらく、先行選手が粘りやすい環境だからです。

また、2着で最も多いのは「マーク」(42.8%)。
これも短い直線により、前を追う展開よりも、先行選手の後ろについて走ることで好結果を出すケースが多いことを表しています。

短い直線がレース展開に与える影響が大きいのがわかるデータじゃな。

わー、ホントだ!短い直線だと、先行選手がそのまま粘りやすいし、マークしている選手もそのまま残れることが多いんだね!

続いて、S級(9車立て)のレースに限定したデータを見てみましょう。
レースレベルが上がると、戦法の傾向も変化します。

決まり手1着2着
逃げ16.1%16.1%
捲り39.6%15.8%
差し39.3%25.5%
マーク-36.9%

S級戦では「捲り」(39.6%)が最も多く、「差し」(39.3%)とほぼ同等の比率です。
「逃げ」は16.1%と、全体よりも低下。
これは、S級になると選手の技術で後方からの仕掛けが決まりやすくなるためです。

一方で、2着の「マーク」比率は36.9%。
全体データよりやや低いものの、短い直線の影響で依然として高水準です。

S級戦になると、選手のレベルが高い分、ただ逃げているだけでは厳しくなる傾向があるんじゃな。それでも差しやマークの割合が高いあたりは、やはり直線が短い影響が残っておると言えるじゃろう。

全体のデータとS級のデータで傾向が少し違うんだ!レースのレベルによって予想を変える必要があるんだね!

西武園競輪場は、短い直線距離と緩やかなカントによって、逃げやマークが活きるバンク。
S級では捲りや差しも決まりやすいですが、先行選手の粘りやラインの連携が結果に大きく影響します。

  • 差しとマークが基本的に多い
  • 短い直線で逃げも有利な傾向
  • S級では捲りと差しが中心

予想を当てる方法|短い直線と緩いカントを活かす

全国的に見てもコンパクトな西武園競輪場
全国的に見てもコンパクトな西武園競輪場

競輪で車券の的中率を高めるためには、選手の実力だけでなく、各競輪場が持つバンクの特性を理解することが非常に重要です。

走路の形状や傾斜(カント)、風の影響などが、レース展開に大きく関わってくるため、それらをしっかりと把握することが的中への近道になります。

バンクの特徴は、選手の戦法が活きるかどうかのカギじゃ。西武園競輪場には、特に注意すべき個性があるぞ!

うんうん、場所によって得意な選手のタイプが変わるんだね!西武園ではどんな特徴があるの?

西武園競輪場は周長400mのバンクですが、見なし直線距離がわずか47.6mと短く、全国的に見てもかなりコンパクトです。
加えて、以前は500mバンクだったこともあり、現在のバンクもカントが緩やかに設計されています。

こうした特徴はレースの決まり手に明確な傾向をもたらしており、予想を組み立てる際の大きなヒントになります。
以下で、そのポイントを詳しく解説していきます。

逃げ・先行選手の粘り込みを狙う

西武園競輪場の最大の特徴は、見なし直線が非常に短いこと(47.6m)です。
この影響で、最終直線で後方から追い込む選手がゴールまでに届きにくくなっています。

また、カントが緩やかであることから、後方からの「まくり」が決まりづらく、逃げや先行がより有利に働く傾向があります。

したがって、予想を立てる際は、逃げや先行を得意とする選手を高く評価しましょう。
特に脚質が「逃」の選手は、車券に絡む可能性が高いと言えます。

直線が短いと、後ろから追いかけても届きにくいんだね!

そうじゃ。だから、逃げている選手がそのまま粘り込んだり、番手の選手が残りやすくなるんじゃ。

強固なラインからスジ決着を狙う

ラインを理解して組み合わせを意識しよう
ラインを理解して組み合わせを意識しよう

1着だけでなく、2着の傾向にも注目すべきポイントがあります。
西武園競輪場では、2着の決まり手として「マーク」が最も多く、2019年4月〜2024年4月のデータではその割合が42.8%に達しています。

先行選手の後ろにいる選手も一緒に残れることが多いんだね!

うむ!だから、同じラインの選手で上位が決まる「スジ車券」が出やすい傾向があるのじゃ!

短い直線距離により、番手の選手がそのまま粘り込む展開が多く見られ、結果として「スジ決着」が頻発します。

逃げ脚質の先行選手と、その後ろにつける「マーク」選手の関係性に注目し、「逃げ-マーク」「差し-マーク」などの組み合わせを意識するとよいでしょう。

風の影響を考慮して展開を読む

屋根はあるが走路は屋外で風の流れが複雑
屋根はあるが走路は屋外で風の流れが複雑

西武園競輪場のバンクは、客席に屋根がある一方で、走路は屋外にあり、しかも地形的に周囲より低い位置にあるため、風の流れが複雑になりやすいです。

不規則な風が吹くの!?風向きも予想に入れるなんて難しいな〜!

うむ、風は選手、特に先行選手にとって大きな抵抗となるのじゃ。西武園の不規則な風は、さらに展開を読みづらくさせる要因じゃな。

向かい風が強いと、逃げ選手はスピードが落ちやすくなり、捲りや差しを狙う選手にとって有利になります。
逆に追い風ならば、先行選手がそのまま押し切りやすくなります

風の影響はレース当日の天候によって異なりますので、天気予報やライブ中継で風向きや風速を確認することも忘れずに。
普段よりも風の影響が大きいと感じたら、予想の軸を切り替える柔軟性が求められます。

  • 西武園は短い直線と緩やかなカントで逃げが有利
  • 「マーク」決着が多く、スジ車券が出やすい
  • 不規則な風が展開に影響を与える

西武園競輪場の有名選手・注目選手まとめ

ここでは、西武園をホームとする実力者たちをご紹介します。
予想に活かせる情報として、ぜひ押さえておきましょう。

【平原康多】S級S班を長年維持するトップ選手(2025年5月30日引退)

平原康多選手
平原康多選手

西武園の象徴的存在といえるのが、埼玉支部の平原康多選手。
2002年デビューの大ベテランで、長くS級S班に在籍していました。

差しやマークが得意な戦法で、西武園の走路との相性も抜群
レースでは、ラインの先頭を支えながら終盤で抜け出すスタイルで、安定した成績を残しています。

平原選手っていつも安定してるよね!やっぱりすごいな〜!

うむ、10年以上もS級S班を維持しておるのは偉業じゃ。まさに一流の証じゃな。

G1タイトルも複数獲得しており、グランドスラム達成も目前で、2025年5月30日に惜しまれながらも引退となりました。

【宿口陽一】G1タイトルを持つ地元の技巧派

宿口陽一選手
宿口陽一選手

2006年デビューの宿口陽一選手も、埼玉支部を代表するベテラン。
S級1班に在籍し、差し・捲り・マークと自在な脚質を武器に活躍中です。

宿口選手も実力者なんだね!平原選手と一緒に走ることもあるの?

うむ、練習仲間でもあり、同じラインで走ることも多いぞ。二人の連携は要注目じゃ。

2021年にはG1高松宮記念杯を優勝し、KEIRINグランプリにも出場。
西武園の短い直線は、番手勝負が有利な傾向があるため、宿口選手のようなタイプはバンクとの相性も良好です。

平原選手の後位を固めるケースでは、スジ車券で上位独占の可能性も高まり、車券戦略としても注目すべき存在です。

【山田雄大】逃げと捲りが武器の若手注目株

山田雄大選手
山田雄大選手

若手注目株として名を挙げたいのが、山田雄大選手。
2020年デビューながらすでにS級1班に昇級し、西武園でも存在感を増しています。

若手なのにもうS級1班?すごい成長スピードだね!

そうじゃ。若さゆえの勢いがあり、積極的なレーススタイルが魅力じゃな。

得意な戦法は逃げと捲り
短い直線で早めの仕掛けが有効な西武園バンクと相性が良く、2023年にはG1オールスターにも初出場を果たしました。

ベテラン勢に割って入る勢いがあり、彼の一発に期待するファンも増えています。
今後も、地元開催では目が離せない存在になるでしょう。

  • 平原康多は地元のエース。差しとマークが強み
  • 宿口陽一はG1覇者。連携と自在性が魅力
  • 山田雄大は若手の注目株。逃げと捲りに期待

まとめ|西武園競輪場の予想攻略ポイント

西武園は400mバンクながら短い直線と緩やかなカントを持ち、レース展開に独特のクセがあります。
これにより、後方一気の追い込みは届きにくく、前々から仕掛ける「逃げ」や「先行型」に有利な傾向が見られます。

ただし、S級戦などでは「差し」「捲り」も多く決まっており、展開次第で決まり手が大きく変化する点も特徴です。

さらに、走路や客席の影響で風が巻きやすく、特に先行選手は消耗しやすい条件。
風の影響が強い日は、展開の読み方に工夫が求められます。

加えて、地元の平原康多選手を筆頭に、西武園を熟知した選手の存在も予想を組み立てる上で重要です。
バンクやライン構成、連携面を加味した車券戦略が、的中率アップのカギとなるでしょう。

  • みなし直線が短く、前々有利な傾向
  • 風の影響が強く、展開読みがカギ
  • 地元選手の連携に注目して予想を行う
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