【武雄競輪場の徹底攻略ガイド】バンクの特徴から予想のコツまで解説！直線と傾向がカギ

バンクデータ｜長すぎる直線と独特な曲線

武雄競輪場は佐賀県武雄市にある歴史ある競輪場で、全国でも有数の特徴的なバンク構造を持っています。
標準的な400mバンクではありますが、そこには見逃せない注目点があります。

最大のポイントは、みなし直線距離が64.4mと全国最長であることです。
500mバンクの直線距離にも迫る長さで、ゴール前での逆転や差しが発生しやすく、波乱や高配当の要因になりやすいと言えるでしょう。

さらに、バンク構造はレムニスケート曲線という特殊な形状で、全国では立川と武雄の2場のみが採用しています。
この構造はカーブが独特で膨らみやすく、走り慣れていない選手には難しい一面も。
その反面、地元選手などはこのバンク形状を理解しており、地の利を活かしやすいとも言えるでしょう。

武雄競輪場の主なバンクデータは以下の通りです。

• 周長：400m
• みなし直線距離：64.4m
• センター部路面傾斜：32°0′19″
• 直線部路面傾斜：2°17′26″
• ホーム幅員：9.7m
• バック幅員：8.7m
• センター幅員：7.4m
• 最高上がりタイム：10.7秒
• 最高上がりタイム記録選手：ボス

直線の傾斜が緩やかで、ホーム幅もやや狭いため、コース取りの工夫も求められます。

気候｜風向きが予想のカギに

武雄市は山あいにあるため、静かで落ち着いた環境が広がっています。
気温は全国平均よりやや低く、雨が多い地域としても知られています。
年間降水量は約2000mmと高く、春から梅雨時期にかけては路面状況に注意が必要です。

風に関しては、近年の施設改修によってホーム側に建物がなくなったため、追い風になる日が増加しています。
この影響で、バック側は向かい風になりやすく、先行選手には不利な状況が生まれやすいです。
逆に、捲りや差しが有利になる展開が増えることもあるため、風向きの確認は非常に重要です。

武雄競輪場での予想では、バンク構造と気象条件を把握することが、高配当への近道になります。

• 武雄競輪場は400mバンク中、最長の直線を持つ
• レムニスケート曲線で地元選手が有利な傾向あり
• 風向きや天候が展開に大きく影響する

直線勝負で有利な追い込み型選手に注目！

武雄競輪場は、400mバンクの中で最も長い見なし直線距離64.4mを誇ります。
この長い直線が、レース展開に大きな影響を与える要因となります。

終盤の直線では激しい追い込み合戦が展開されやすく、後方の選手が一気に伸びてくる場面も多く見られます。

先ほど見た2020年4月〜2025年4月の決まり手データによると、S級戦では「捲り」「差し」の追い込み型選手が有利であることがわかります。（通常であればそこまで大差なし）

ただし、追い込み型ばかりに偏るのは禁物です。
強力なラインが形成されるレースではスジ通りの決着も多く、チャレンジ戦では自力型が逃げ切るケースも。

予想には、レースごとの展開を見極める力が必要です。

バンク構造と風向きを読んで展開を予想！

武雄競輪場では、全国でも珍しい「レムニスケート曲線」が採用されています。
このバンク形状は全国で2会場のみ（もう一つは立川競輪場）で、慣れていない選手には不利となる場合もあります。

逆に、立川をホームバンクとする選手や、武雄所属の地元選手には有利に働く可能性があります。

さらに、武雄競輪場ではホーム側の建物撤去により、ホームで追い風になる日が増えたと言われています。

これにより、先行選手が不利となり、捲りや追い込みが有利に働く展開も多くなっています。

データが示す穴！狙うべき車番と時間帯とは？

武雄競輪場では、車番別成績にも注目すべき傾向があります。
特に「6番車」と「8番車」は、勝率・連対率・3連対率すべてが他の車番に比べて明らかに低く積極的に買い目から外す戦略が有効です。

また、スジ違いの決着が多いのも特徴の一つ。

スジ車券率は全国43会場中30位の47.31%と低く、番手だけでなく他ラインの選手を絡めた予想が重要になります。

加えて、開催時間帯による配当傾向も要チェックです。
デイ開催の3連単平均配当は25,223円と、全国平均の2倍以上に上ります。

逆にミッドナイト開催では先行型の選手が活躍しやすいとされ、予想スタイルも変化が必要です。
高配当を狙うなら、デイ開催＋スジ違いの組み合わせを積極的に狙うと良いでしょう。

• 武雄は直線が長く、追い込み型が有利な傾向
• レムニスケート曲線や風向きが予想に影響
• デイ開催・スジ違い・車番データを活用

【山田庸平】G1でも活躍する実力者

武雄を代表するトップ選手の一人が、山田庸平選手（94期・S級1班）です。
脚質は両で、攻守バランスの取れたスタイルが特徴です。

2019年7月からS級1班を維持し続け、2023年には競走得点114点台を記録。
高松宮記念杯やオールスター競輪でもG1決勝に進出するなど、全国でも通用する強さを誇っています。

【青柳靖起】117期トップ卒業の期待の新鋭

若手筆頭として注目されるのが、青柳靖起選手（117期・S級2班）です。
117期をトップで卒業し、A級・S級と特別昇班を果たした逸材です。

脚質は「逃げ」で、体重90kg超の恵まれた体格を活かしたパワフルな先行が魅力。
記念競輪でも準決勝進出の実績があり、今後さらなる飛躍が期待されます。

【田中月菜】20代で既に注目の未来の星

田中月菜選手（L1班）は、武雄競輪場で注目されている若手選手の一人です。
まだ20代という若さながら、その実力は多くの競輪ファンから高く評価されています。

脚質は「追い込み」で、レース展開に合わせた柔軟な走りが得意です。
2021年には、若干のレースで好成績を収めており、特に後方からの粘り強い追い込みが目立ちました。
その安定した成績をバックに、今後の成長に大きな期待が寄せられています。

• 【山田庸平】G1決勝進出経験のあるS級1班
• 【青柳靖起】特別昇班を果たした期待の若手逃げ選手
• 【田中月菜】後方からの粘り強い追い込みが得意なL1班