宇都宮競輪場の徹底攻略ガイド！バンク特徴から予想のコツまで解説！雷神バンクとは！

バンクデータ｜詳細と攻略への影響

宇都宮競輪場は、全国的に見ても珍しい500mバンクで、通常の400mバンクとは異なるレース展開が見られます。
まずは、宇都宮競輪場の基本的なバンクデータを確認してみましょう。

• 周長: 500m
• 見なし直線距離: 63.3m
• センター部路面傾斜 (カント): 25°47'44"
• 直線部路面傾斜: 2°51′44″
• ホーム幅員: 10.3m
• バック幅員: 11.3m
• センター幅員: 8.3m
• バンクレコード: 13.1秒
• 記録選手：中川誠一郎選手（2018年6月28日）

500mという長い周長は、全国でもわずか3場（宇都宮・大宮・高知）しか存在せず非常に希少です。
この長さはスピードの乗り方やスタミナ配分に影響し、特に500mバンク経験のある選手や地元の栃木県出身の選手が有利となる傾向があります。

さらに注目すべきは、見なし直線距離の63.3mという全国屈指の長さです。
直線が長いことで、最後の直線での追い込みが決まりやすく、番手選手の差しや、さらにその後方からのまくりが決まりやすい構造となっています。

センター部のカント（傾斜）は25度台と、全国平均よりも緩めの設計です。
通常は先行有利ですが、宇都宮では長い直線と緩いカントの組み合わせがスタミナを奪い、逆に差しやまくりが決まりやすくなっています。

気候｜風の影響を読み解く

風の通り道としては、1コーナーから2コーナー、そしてホームスタンド側が主です。

例えば、1コーナーから2コーナーへの横風があると、インを逃げる選手が風を受け、外側のまくりラインが有利になります。
また、バックで追い風が吹くと先行選手はスピードに乗れますが、最終直線で向かい風となり、番手選手の差しが決まりやすくなるのです。

逆に、1コーナーからホーム方向への風は、最終直線で向かい風となります。
この風を正面から受ける先頭選手は失速しやすく、差し脚質の選手に有利な展開になります。
バック側が向かい風のときは、まくりが有効になり、最終直線で追い風が吹けば、そのままラインが逃げ切るパターンも見られます。

• 宇都宮は全国でも数少ない500mバンク
• 長い直線と緩いカントが差し・まくりを後押し
• 風向きと風速が予想に大きな影響を与える

バンク特性を読み解く！500mバンク慣れと風向きが鍵

宇都宮競輪場は、全国に43カ所ある競輪場のうち、わずか3カ所しかない500mバンクの一つです。

400mバンクが主流の中で、500mバンクは周長が長いだけでなく、レース展開や選手の駆け引きにも独特の要素が生まれます。

500mバンクは周長が長いため、選手は仕掛けるタイミングや位置取りを間違えやすい傾向に。
そのため、普段から500mバンクで練習している選手や、500mバンクでのレース経験が豊富なベテラン選手が有利になりやすいと言われています。

また、宇都宮競輪場では風向きもレース展開に大きく影響を与える要素です。

見なし直線を走る際に風が向かい風となる場合、先行選手はさらに不利になり、追い込み選手に有利に働きます。

当日の風向きをしっかりチェックし、選手の脚質や戦法との相性を考慮して予想に活かしましょう。
風速が5m/sを超えると、レースに影響が出やすいと言われています。

データで見る狙い目！車番や配当傾向を活かす

過去のデータをさらに細かく見ていくことで、宇都宮競輪場における車番や配当の傾向が見えてきます。

特に、過去1年分のデータでは、1着を決めた選手の車番が「2番」「4番」「6番」あたりに集中しており、これらの車番が出た際の注目選手は積極的にチェックしておくことをおすすめします。

2着や3着で見ても、やはり「4番車」が良い成績を収めており、バンク特性が影響している可能性が高いです。

また、過去の配当傾向を見ると、少し荒れるレースも少なくなく、10倍以上の高配当が見込めることもあります。
特に2車単や3連単の高配当狙いをするときは、人気選手だけでなく、少し外れた選手を含めた予想を試してみると良いでしょう。

• 500mバンクで駆け引きが生まれる
• みなし直線で向かい風が吹くと追い込み選手が有利
• 風向きを予想に活用すべし

【眞杉匠】現在の宇都宮エース！若きS級S班レーサー

まずご紹介するのは、現在の宇都宮競輪場を代表するエース、眞杉匠選手です。
眞杉選手は、デビューから短期間でトップレーサーに成長した若手選手で、現在はS級S班で活躍しています。
2018年にデビューし、着実に実力を示しています。

特に2023年にはG1競走を2つ制し、優秀選手賞を受賞するという快挙を達成しました。
眞杉選手の脚質は「逃げ」であり、宇都宮のバンクで培った経験が大きな武器となります。

眞杉選手が出走するレースは、必ずチェックしておくことをおすすめします。

【神山拓弥】バンク特性に合う追い込みベテラン

さらに注目すべき選手として、神山拓弥選手も挙げられます。
彼はレジェンド・神山雄一郎選手と同じ「神山」姓を持つ35歳のS級1班選手です。

神山拓弥選手は「追い込み」の脚質を持ち、宇都宮競輪場のバンク特性に非常に適しています。
特に、長い直線を活かして先行選手を捉える追い込みが得意であり、宇都宮でのレースではその実力を発揮しやすいタイプです。

直近の成績も好調であり、勝率を重視した予想を立てる際には、彼の走りを注目することをおすすめします。
これらの地元選手は、宇都宮競輪場のバンクを熟知しており、その独特な特性を活かした走りを見せてくれる可能性が高いです。

予想を立てる際は、彼らの脚質や直近の調子を考慮に入れて、ぜひ注目してください。

番外編【神山雄一郎】競輪界のレジェンド！通算900勝達成

次にご紹介するのは、競輪界の「レジェンド」として名高い神山雄一郎選手です。56歳まで現役を貫いたベテラン選手で、長年にわたって宇都宮競輪場をホームバンクとして活躍してきました。

神山選手は、2023年に競輪史上16人目となる通算900勝を達成し、さらにG1戦16勝という輝かしい記録も持っています。彼の脚質は「追（追い込み）」であり、宇都宮競輪場の長い直線を生かすことができるため、非常に有利なバンク特性にマッチしています。レースではホームバンクを活かし、勝負強い仕掛けを見せることが多いため、その走りは注目の的です。

現在は引退されて2025年4月1日付で日本競輪選手養成所（JIK）所長に就任されています。

• 眞杉匠選手はG1競走2勝の若きエース
• 神山雄一郎選手は競輪史上16人目の通算900勝達成
• 神山拓弥選手は追い込みタイプで、宇都宮で力を発揮